ことばのちから

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次亜塩素酸水の選び方と電気分解法で生成されたおすすめ5商品

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アルコール消毒液不足の中、
最近注目を集めているのが次亜塩素酸水です。

新型コロナウイルスにも効果があるなど、
高い殺菌力が魅力です。

しかし、その人気に便乗してか、
数多くの製品が出てきており、
どれを選んだらいいのかわからない状況です。

実は、次亜塩素酸水といっても、
生成方法が大きく2種類あります。
そのうち、厚生労働省が現時点で認可しているのは1種類です。

ところが、その認可されている生成方法で作られた
次亜塩素酸水は意外に少なかったりします。

今回はそんな生成方法の話や、
より安心安全な次亜塩素酸水についてご紹介します。

次亜塩素酸水の生成方法

電気分解法

厚生労働省によると、次亜塩素酸水とは、

塩酸又は食塩水を電解することにより得られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液

と定義されています。
厚生労働省で認可されているのはこちらの電気分解法だけです。

電気分解法では、
水と塩を混ぜた水溶液を電解槽にて電気分解します。

このうち、陽極側(+側)から得られる水溶液が
酸性電解水であり、いわゆる次亜塩素酸水となります。
(塩素と水が反応して次亜塩素酸を生成)

もう少し細かく言うと、
電解槽の膜の有無等による生成方法の違いにより、

  • 強酸性次亜塩素酸水(有隔膜電解槽)
  • 弱酸性次亜塩素酸水(有隔膜電解槽)
  • 微酸性次亜塩素酸水(無隔膜電解槽)

の3種類に分けられるようです。

次亜塩素酸ナトリウムを希釈

もう一つの生成方法が、
次亜塩素酸ナトリウムに希塩酸や水を加えて希釈する方法です。

次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性ですが、
それに酸性の水溶液を混ぜることで、pH値を調整して作られています。

原材料に「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれていることで判別できます。

こちらの生成方法で作られたものは、
次亜塩素酸水としては厚生労働省に認可されていません。

今のところ健康被害が出たという話は聞きませんが、
原材料を考えると、
電気分解法よりも安全性で不安が残るというのが正直なところです。

市場の現状と国の見解

一般に販売されている様々な商品を調べたところ、
現在売られているもののほとんどが、
次亜塩素酸ナトリウムを希釈して作られていました。

必ずしもそれが悪いということではないです。
私も実際にそのような商品を購入して、
手指の消毒に使っていますが、
特に手荒れなどは起こっていません。

ただ、安心安全を求めるとなると、
厚生労働省に認可された生成方法で作られたものが現時点では一番だと思います。

経済産業省も一部商品が手指消毒に適用されることを認め、
新型コロナウイルスに有効な可能性がある消毒方法として、
次亜塩素酸水(電気分解法で生成したもの)の有効性評価を行うとしています。

新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価を行います (METI/経済産業省)

電気分解法で生成された商品

一般に販売されているものの中から、
電気分解法で生成された次亜塩素酸水を探しましたのでご紹介します。

WAKABA 次亜塩素酸水 99.9% 除菌

WAKABA 次亜塩素酸水です。

  • 【成分】弱酸性電解水(次亜塩素酸水)
  • 【有効塩素濃度】100ppm
  • 【PH】5.5~6.5

塩化ナトリウム水溶液を電気分解して作られています。
日本製というところも安心です。

また、100ppmということで、
基本的な使用用途は、
家具、食器、マスクなどの『もの』がメインですが、
水道水と1:1で希釈することで、手指など肌にも使えるようになります。 

希釈した時の保存容器には注意が必要です。
というのも、次亜塩素酸水は紫外線に弱いため、
遮光性のある容器で保存する必要があります。
そのような容器を別途購入するか、
リピートであれば、こちらの容器を再利用しても良いと思います。

ZIA AIR 次亜塩素酸水

ZIA AIR 次亜塩素酸水です。

  • 【成分】次亜塩素酸水
  • 【液性】弱酸性

2膜3室型電解装置を使った特許技術により生成されており、
高純度の次亜塩素酸水になっています。

有効塩素濃度は記載がなく、分かりませんでした。
基本的な使用用途はベビー用品、キッチン、トイレ等ですが、
肌に触れても安全」となっていますので、
手指の消毒などに使うことも問題ないと考えられます。

こちらも日本製の製品になります。
容量が多く、比較的購入しやすい価格が嬉しい商品です。

携帯に便利な小さいサイズもあります。

微酸性電解水 【O-ZIA】

微酸性電解水 【O-ZIA】です。

  • 【有効塩素濃度】10~30ppm
  • 【PH】5~6.5

日本製の商品です。

有効塩素濃度が低いので、
薄めずに手指の消毒からドアノブ等に使えます。
加湿器(超音波式)による噴霧も可能だそうです。

保存期間は開封前で6ヵ月ですが、
冷蔵庫に入れることで、最長1年間保管できます。

次亜塩素酸水は紫外線に弱いため、
容器に気を使いますが、こちらでは、

  • 空ボトルスプレー(450ml)
  • 空フィンガースプレー(120ml)

が付属しているのが嬉しいですね。
家での利用から、携帯にも便利です。

量を考えるとかなりコスパの良い商品かと思います。

+HOCL 微酸性電解水

微酸性電解水発明者、
土井豊彦さんプロデュースの+HOCL 微酸性電解水です。

  • 【有効塩素濃度】10~30ppm
  • 【PH】5~6.5

希塩酸を主成分とした電解原料を電気分解して作られています。

製造元の微酸研さんは、藤沢市の会社で、
今回の新型コロナ対策として、
微酸性電解水生成装置を藤沢市へ無償提供されています。

スプレーボトルにもこだわりがあり、
霧のように細かいミストになるのがいいですね。

大量に使う場合には、10Lがおすすめです。
上記のスプレーボトルに入れ替えて使えます。

但し、使用期限は未開封で半年程度とのことなので、
使い方によって、量を検討されると良いと思います。
とにかく噴射しまくる、という方には最適ですね。

HOCL 微酸性電解水 (10L バッグ・イン・ボックス)

HOCL 微酸性電解水 (10L バッグ・イン・ボックス)

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

OneTenth IELU pure(イエル ピュア)

OneTenth IELU pure(イエル ピュア)です。

  • 【成分】超純水、次亜塩素酸
  • 【有効塩素濃度】20~25ppm
  • 【PH】6.0~6.5(微酸性・ほぼ中性)

多くの大学、研究機関との共同研究から生まれた商品で、
三室ダブルイン型電気分解という特許技術で生成されています。

この製法により、

  • 清涼飲料水の基準をクリアする安全性
  • 高い除菌力
  • 長期保存可能(2年間)
  • 紫外線への一定の耐性

といった感じで、
他の次亜塩素酸水とは一線を画すものになっています。
ちなみに、こちらも日本製です。

除菌・消毒効果以外にも、
細胞再生効果、創傷治癒効果、洗浄力があり、
北海道大学病院など、医療機関でも利用されています。

ppmがちょっと低いのではと感じますが、
酸性電解水は低い塩素濃度でも高い除菌力があると言われています。
(次亜塩素酸ナトリウムの80~100倍)


安全性と機能性を兼ね備えていて魅力的ですが、
その分、お値段はちょっと高めですね。 

ここは人それぞれの考え方ですが、
私は高くても安心安全をと思い、こちらを使っています。
(リピートして、現在2本目です)

まとめ

電気分解法で生成された次亜塩素酸水をご紹介しました。

いろいろな商品の原材料や生成方法を調べましたが、
ほとんどが、次亜塩素酸ナトリウムの希釈タイプで、
電気分解法で生成されたものを探すのはちょっと大変でした。

電気分解法で生成された次亜塩素酸水は、
厚生労働省の認可もある上に、
次亜塩素酸ナトリウムよりも80~100倍の除菌力があると言われています。

次亜塩素酸水を探している方で、

  • 安全性
  • 除菌力

をポイントとされている場合、
電気分解法で生成されたものがおすすめです。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。